補助金に頼らないまちづくり、岩手県紫波町図書館~視察報告~

2018年2月18日 22時10分 | カテゴリー: 活動報告

少子高齢社会を迎え、公共施設や、まちづくりには、できるだけ税金を使わずにできる方法が模索されています。また、経済のグローバル化と対象的な地域内での「循環」ということを実践している、岩手県紫波町へ、視察へ行きました。

町が駅前に取得した、10年間未利用地だった10.7haの土地に、図書館を含む、バレーボール専用体育館やサッカー場、産直施設、宿泊施設、町役場など、公共・公益施設の建設を公民連携事業ですすめている。

 

 

紫波町図書館の最大の特徴は、事業手法が公民連携(PPP:パブリックプライベートパートナーシップ)であり、一定の維持財源が確保(交流館運営費として)できるとして図書館建設が実現したものです。このオガールプロジェクトと呼ばれる紫波町公民連携計画では、民間の刺激を受けて公共サービスの価値の最大化を目指しています。図書館はそのエンジンの役割を担っており、従来の来館者を待つスタイルから、来館者を呼ぶ、もしくは地域に出向く図書館となっています。

キーワードは「つながる」図書館

「つながる図書館」併設する地元の特産物を販売する産直場へ、店頭に並ぶ品物に関連する本の紹介をするポップを貼り、それを見て来館した人が一目でわかる位置にコーナーを設置してある。

 

お話してくださった、近藤館長さんからは「図書館へ農業支援のコーナーを作るが、農業をする人達は忙しくて自ら図書館まで足を運ぶことは少ない。しかし、つながりを作ることを仕掛けることで、新たなものが生まれる可能性がある。図書館に来たことがない人が来てくれるようになってほしいのです。」と語ります。下水道のインフラのように図書館も「知のインフラ」でありたいと様々な仕掛けを図書館から発信している様子をお聞きしました。

 

視察の様子

図書館という場所の可能性の広がりを感じるとともに、今後の公共・公益施設の建設においては、補助金という名の限られた税金の使い方を考えなくてはなりません。また、地域に住まう「人」を大切にし、いかに「循環」を作っていくのかも同時に必要です。